「コシヒカリ王国 神林」復活プロジェクト > プロジェクト概要

プロジェクト概要

活用する神林の資源

米(種子米:すずこめ)

神林地区で生産される「岩船産コシヒカリ」神林地区の農業の主要作物は米作です。その耕作面積は1,970ha(東京ドーム421個相当)、産出額は26億円を超えており、他の作物と比較すると群を抜いています。

新潟県産のコシヒカリでは、「魚沼産コシヒカリ」がブランドとして一番の知名度を誇っていますが、神林地区産のコシヒカリは「岩船産コシヒカリ」として、二番目の座を「佐渡産コシヒカリ」と争っているほど、美味しいコシヒカリです。

しかし、米価の低迷、日本人の米食離れにより「米粒」のままでの出荷は、限界にきているのも実情です。


すず米神林地区での歴史を振り返ってみますと、昭和40年代の前半頃まで、稲の「種子撒き作業」で余った「種籾」を天日で乾燥させ砂糖をまぶした「種子米(すずごめ)」が、田植え作業の「おやつ」として、重労働の栄養補給として、重宝されていました。

そこで、この「すず米」の栄養価を白米と比べてみますと、食物繊維は約3倍GABA(λ-アミノ酸)は何と10倍もあることがわかりました。

このような特長のある「すず米」を主体に、神林産の美味しい「米」を素材にしていきます。


醸造品(醤油・味噌・糀)

醸造品(醤油・味噌・糀)神林地区には、現在、醤油・味噌の醸造業者が2社、醤油醸造業者が1社あります。また、糀を使った「飯寿し」「糀漬け」などを商品化している業者も多くあります。

何れも、昔ながらの製法を守り、手作りを基本に少量生産ではありますが、生産しています。

しかし、この「手作りで少量生産」が可能なメリットを活かし、今回開発する加工品に合わせた「味噌・醤油などの調味料」を素材にしていきます。


神林地区と荒川地区(旧荒川町)の境に、清流日本一の川「荒川」が流れています。この荒川には鮭が遡上してきますが、川で捕獲される鮭は脂分が落ち、身が白っぽくなるため、近年までは有効活用されていませんでした。

現在、燻製品をメインとして加工する業者が現れていますが、鮭は捨てるところがない魚と言われており、頭、内臓などは食べられるにもかかわらず、産業廃棄物として廃棄されています。

今後、他の地域食材とのマッチングによって、この頭、内臓なども有効活用を目指していきます。

ネギ、しいたけ

神林地区の「かみはやし農協」では、新潟県下でいち早く「ねぎ栽培」の複合営農を取り入れ、出荷した京浜地区の市場では「関東産ねぎと比較して白根が長く柔らかい」と好評を得ていました。

その後、神林地区を含む新潟県下越地方の砂丘地を中心に「ねぎの栽培」が急速に伸び、新潟県で企画を統一した「やわ肌ねぎ」を出荷しています。

しかし、現在の神林地区では、生産者の高齢化とともに出荷量は10年前の半分ほどに減少し、現物の出荷のみで、加工には取り組んでいないのが実情です。

しいたけは、菌床栽培でなく、昔ながらの原木で栽培している農業者が多く、市場の中では高く取引されてきていますが、こちらも、生産者の高齢化とともに出荷量は10年前の半分ほどに減少し、現物の出荷のみで、加工には取り組んでいないのが実情です。

神林地区の特産品である、ネギ、しいたけは、出荷できない規格外品について、他の地域産品とマッチングさせ有効活用を目指していきます。

これまでの取り組み

これまで行ってきた地域資源を活用した特産品開発や観光振興などの取り組みと実績

昭和63年から、むらおこし青年の会(当会青年部が主体)が主催して、「お幕場茶会(野点茶会)」を開催しています。平成21年度からは当会が主催団体となり、地域産品の販売(テント市)も併せて行っています。

平成17年度、18年度と、当会商業部会内に「商業活動活性化委員会」を設置し、特産品開発、観光振興について討議してきました。平成18年度には、新潟県商工会連合会の「商工会地域振興助成事業」を活用し、観光振興、地域商工業の振興発展に取り組んできました。こういった一連の事業を通じて、当該事業に取り組もうという気運が高まりました。

これを受けて、平成21年8月に当該事業を平成23年に取り組むことを理事会で決議し、同年12月に「農商工連携講演会」を開催、その後、参画事業者となり得る団体等を召集し、素材選定等の意見聴取会議を開催し、当該事業を申請しましたが、残念ながら不採択となりました。

平成22年度は、全国商工会連合会の「地域資源∞全国展開専門家派遣事業」の支援を受け、「地域産品ブランド化研究会」を開催し、神林地区の地域産品開発の素材を掘り起し、アイデアや手法などについて、具体的な試作品の開発を行ってきました。

神林地域における中長期的な目標や基本的な方向性

村上市が平成21年12月に公表した「村上市総合計画基本構想」の基本目標に、農林水産資源の有効活用、商工業の振興、新たな事業の創出が掲げられており、戦略プロジェクトの中にも、地域資源の積極的な活用、新たな地域資源の掘り起しに努め、コミュニティビジネスを推進すると掲げられています。

当該事業に取り組むことは、この理念に合致することであり、農産物(米、ネギ、しいたけ)と工業製品(醤油、味噌)を結びつけ、新たな地域産品を開発し、既存事業の拡大と起業化をはかっていきます。

事業計画と期待される効果について

「神林産コシヒカリ」は日本一美味しい「米」なんだということを全国にアピールしていきます。

精米した「白米」のままでの消費拡大は既に限界であり、他の地域産品とマッチングさせた加工品を地域で製造し、その加工品を全国展開することで、「神林産コシヒカリ」のブランドを普及させ、「米」の新たな消費のチャンネルを確立していきます。

活用する主体としている「種子米(すずこめ)」の栄養価の分析を実施し、「白米」との栄養価の差をアピールし、「健康」によい商品ということを全国の市場に発信していきます。
そのために、モニタリング調査、展示会の出品、ホームページの作成等PRに努め、神林地区で生産された「安心」「安全」「健康によい」商品を全国の市場に普及させていきます。